慢性腎臓病(CKD)

CKDの診断基準

骨粗しょう症とは元々の原疾患が何であるかに関わらず、下記の2つの内のいずれか、または両方が3カ月以上続いた場合に診断されます。

①尿検査、血液検査、画像診断などで腎障害が明らかである。(特に、0.15 g/gCr以上のたんぱく尿が出ている)
②糸球体ろ過量(GFR)が60mL/分/1.73m2未満である

GFRとは糸球体での老廃物を尿へ排泄する能力のことであり、値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。GFRは、血液検査による血清クレアチニン値と年齢、性別を用いて求める推算糸球体ろ過量(eGFR)を用いる方法が一般的ですが、24時間蓄尿によって調べるクレアチニン・クリアランスによる方法もあります。クレアチニンとは、筋肉を動かすためのエネルギーを使った後に出てくる老廃物の一つで、体にとって不要なもので尿から体外に出ていきますが、腎機能が悪くなると体の中にたまり血中の数値が高くなります。ただし、クレアチニンは筋肉量が多い方では高くなるため、高いからといって必ずしも腎機能が悪いというわけではありません。

糖尿病腎症に関して、図1のように微量アルブミン尿、顕性蛋白尿を経て腎不全に至る経過をたどる場合(古典的糖尿病腎症)と、アルブミン尿が確認されない場合があり、これを糖尿病腎臓病(DKD)といいます。

図1


DKDによる腎機能障害の原因は、糖尿病以外に高血圧、動脈硬化、肥満、高コレステロール血症といった糖尿病と併発しやすい病気の影響や、加齢の影響、腎炎の併発など全て含みます(図2)

図2

糖尿病腎臓病の概念(エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018より引用)

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